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GeomCatalogとは? 3D CADファイルをローカルで整理するWindowsアプリ

GeomCatalogとは? 3D CADファイルをローカルで整理するWindowsアプリ

STEP / IGES / STL を、サムネイル付きで整理・検索。
ローカル環境で使える 3D CADデータ管理ソフト、それが GeomCatalog です。

はじめに

3D CADデータが増えてくると、だんだんこういう状態になりがちです。

  • どのフォルダに何があるか分からない
  • ファイル名だけでは中身を判断しづらい
  • 似たような STEP や STL が増えて探しにくい
  • コメントやタグを付けて整理したい
  • でも、PDM ほど大きな仕組みはまだ要らない

GeomCatalog は、そうした現場向けに作っている Windows デスクトップアプリです。
STEP / IGES / STL などの 3D ファイルをローカルの SQLite カタログに登録し、サムネイル付きで一覧表示しながら、表示名、コメント、タグ、お気に入りなどをまとめて管理できます。

GeomCatalogは何のソフトか

GeomCatalog は、現時点では PDM や PLM を名乗るより、3D CADデータ管理ソフト という表現が一番実態に合っています。

役割はシンプルです。

  • 3D データを一覧しやすくする
  • 中身を見分けやすくする
  • 後から探しやすくする
  • StepGeomChecker での詳細確認につなげる

つまり、元ファイルをそのままローカルに置いたまま、探しやすさと整理しやすさを上に足す ソフトです。

GeomCatalogでできること

現在の主な機能は次のとおりです。

  • STEP / STP / IGES / IGS / STL の取り込み
  • サムネイル付きグリッド表示
  • 表示名、コメント、タグ、お気に入りの管理
  • フォルダ単位での手動同期
  • ファイル形式、名前、コメント、パスを対象にした検索
  • StepGeomChecker との連携起動
  • バックアップ / 復元

画面構成はシンプルで、1画面で流れが完結するようにしています。

  • 上: ツールバー
  • 左: フォルダツリー
  • 中央: サムネイルグリッド
  • 右: メタデータ編集パネル
  • 下: ステータスバー

「フォルダから探す」「画像で見分ける」「右側で情報を整える」という流れを、できるだけ分かりやすくまとめています。

どんな場面に向いているか

GeomCatalog は、重厚なPDMやPLMを置き換えるためのソフトというより、まずはローカル環境で 3D データを扱いやすくするためのツールです。

たとえば、次のような場面に向いています。

  • 共有フォルダに STEP や STL が増えて一覧性が落ちている
  • ファイル名だけでは部品の違いが分かりにくい
  • 図面ほど厳密ではないが、コメントやタグで整理したい
  • 外部ビューアで詳細確認する前に、まず軽く見渡したい
  • 3D データ資産をチーム内で見つけやすくしたい

GeomCatalogの仕組み

GeomCatalog は、単にフォルダを眺めるだけのソフトではありません。
実ファイル群の上に、軽量なカタログ層を重ねる構成です。

  • 実データ: STEP / IGES / STL などの元ファイル
  • カタログ: SQLite データベース
  • 補助データ: サムネイルPNG、設定、ライセンスキャッシュ、ログ

カタログ側には、たとえば次の情報を保持します。

  • 表示名
  • 元ファイル名
  • フルパス
  • 相対フォルダ
  • 形式
  • コメント
  • タグ
  • お気に入り
  • サムネイル状態
  • 同期状態
  • 元ファイルの更新日時

この構成により、元ファイルはそのまま、見つけやすさだけを強化する 使い方ができます。

技術スタック

実装ベースでは、GeomCatalog は次の構成です。

  • UI: .NET 8 / WinForms
  • データ保存: SQLite
  • サムネイル処理: C# + ネイティブ C++ DLL
  • バックグラウンド処理: ジョブキュー + ワーカー
  • ライセンス: RSA署名検証 + DPAPIキャッシュ
  • 外部連携: StepGeomChecker

STEP / IGES のサムネイル生成には StepBridge.dll を使っており、ネイティブ側でメッシュ化や可視エッジ抽出を行い、その結果を C# 側で画像に仕上げています。

アーキテクチャ概要

内部は大きく次の層に分かれています。

flowchart LR
    UI[WinForms UI<br/>Form / Panel / Presenter]
    APP[Application Services<br/>Catalog / Import / Sync / Search / Jobs]
    INF[Infrastructure<br/>SQLite / Repositories / Logging / Settings / Licensing]
    TH[Thumbnail Pipeline<br/>Generator / Renderer / Worker]
    NAT[Native DLL<br/>StepBridge.dll]
    EXT[External Tool<br/>StepGeomChecker]

    UI --> APP
    APP --> INF
    APP --> TH
    TH --> NAT
    APP --> EXT

まとめ

GeomCatalog は、3D CAD データを厳密に管理する大規模システムというより、まずはローカル環境で見つけやすく、整理しやすくするためのツールです。

STEP / IGES / STL をサムネイル付きで一覧し、検索し、必要に応じて StepGeomChecker へつなぐ。
その流れを、Windows 上で扱いやすくまとめていくことを目指しています。

This post is licensed under CC BY 4.0 by the author.