1. 本書について
このマニュアルは、StepGeomChecker V3.2の標準画面に表示される操作を対象としています。
対応入力
- STEP:
.step/.stp - IGES:
.igs/.iges - STL:
.stl - アッセンブル:
.sgcassy
主な用途
- 形状表示、断面、境界BOX
- 距離・直径・角R・外周・面積
- 穴チェック、質量設定
- アッセンブル、合致、組立手順書
2. 基本操作
- Home →「データを開く」でSTEP・IGES・STLを選び、確認画面でロードします。
- 左のBrowserでモデル・部品構成を確認します。
- 表示タブで向きや投影を調整し、必要なら検査・計測へ移動します。
- 「計測開始」を押して面・円筒・エッジを選択し、右ペインと「計測結果」で確認します。
- 複数モデルを組む場合はHome →「部品追加」、その後アッセンブルタブで移動・合致を行います。
- 「保存」で
.sgcassyを作成します。
.sgcassyはエクスプローラーからダブルクリックして開けます。元のSTEP/IGES/STLも参照するため、関連ファイルを一緒に管理してください。3. 画面構成
モデル・部品ツリー
回転・パン・ズーム・選択
現在の作業・結果・手順
| タブ | 用途 | 主なコマンド |
|---|---|---|
| Home | ファイル操作 | データを開く、アッセンブルを開く、部品追加、保存 |
| 表示 | カメラ・描画 | Front、Right、Top、Iso、Fit、表示切替、投影切替、断面、描画設定 |
| 境界BOX | 外形確認 | BOX表示、円柱BOX、軸切替、BOX切替 |
| 検査・計測 | 寸法・形状検査 | 計測開始、外周/面積、穴チェック、質量、計測結果、計測HTML |
| アッセンブル | 複数モデル編集 | 部品追加、部品削除、保存、モデル移動、合致拘束、手順一覧 |
| 組立手順 | 手順ページ作成 | 手順に追加、線画CAP、部品差込、サムネ更新、手順一覧、手順HTML、保存 |
| 出力 | ファイル出力 | 計測HTML、手順HTML、線画SVG、3D出力、保存、ログ |
コマンドがグレー表示の場合は、モデル未読込、処理中、必要な選択がない、または対象形式では使用できない状態です。
4. データを開く
STEP・IGES・STL
- Home →「データを開く」(Ctrl+O)を押します。
- ファイルを選び、確認画面でロードを開始します。
- 描画領域の処理段階とステータスの進捗を確認します。
STEP/IGESでは形状転送、部品解析、メッシュ生成を行います。STLではファイル読込、メッシュ準備、面選択用データ作成、描画準備を行います。大規模モデルでは時間がかかる場合があります。
アッセンブルファイル
Home →「アッセンブルを開く」(Ctrl+Shift+O)から.sgcassyを選択します。モデル位置、表示、固定状態、合致、手順、注釈を復元します。
部品追加
モデル表示後に「部品追加」を押すと別のCAD/STLを追加できます。2モデル以上になるとアッセンブル操作が有効になります。
5. 表示・境界BOX
マウス操作
| 操作 | 動作 |
|---|---|
| 左ドラッグ | モデル回転 |
| 右ドラッグ | パン |
| Shift+左ドラッグ | パン |
| ホイール | ズーム |
| 左クリック | 計測中の面・円筒・エッジ選択 |
表示タブ
- Front / Right / Top / Iso:標準方向へ切り替えます。
- Fit:現在の表示対象を描画領域へ収めます。
- 表示切替:シェーディング/ワイヤを切り替えます。
- 投影切替:平行投影/透視投影を切り替えます。
- 断面:スライダーで位置を調整します。+側で残す側を切り替え、OFFで終了します。
- 描画設定:読込品質やDirectXデバイスを設定します。
境界BOXタブ
- BOX表示:直方体の境界を表示します。
- 円柱BOX:円柱境界を表示します。
- 軸切替:Auto → X → Y → Zで円柱軸を切り替えます。
- BOX切替:最後に作成した境界BOXを表示/非表示にします。
6. Browser操作
モデル、サブアッセンブリ、部品が階層表示されます。ノード選択に対応して3D画面の部品を強調します。
右クリックメニュー
合致
選択モデルを対象に合致拘束画面を開きます。
マウス移動
選択モデルを移動・回転します。終了はEscです。
他を非表示
選択部品またはグループだけを表示します。
すべて表示
分離表示を解除して全体へ戻します。
エクスポート...
選択部品・グループをSTEP、IGES、STL、CSVへ出力します。
STEP色
選択部品の色無効化・復元、上書き解除を行います。
7. 検査・計測
通常計測
- 「計測開始」(M)を押します。
- 3D画面で面・円筒・エッジを選びます。
- 必要な選択数に達すると寸法線、タグ、右ペインへ結果を表示します。
- 続ける場合は次の対象を選びます。終了は再度「計測開始」またはEscです。
主な計測
| 選択 | 主な結果 | 補足 |
|---|---|---|
| エッジ | エッジ長さ | 近傍エッジ選択に対応 |
| 円筒面 | 直径、内径、角R | 同軸・連続する分割面をまとめてハイライト |
| 面+面 | 最短距離、中心間距離、法線距離 | 距離と法線距離が実質同じなら「距離」のみ表示 |
| 平面+円/内径 | 円中心から平面までの最短距離 | 選択順に依存しない処理 |
| 円筒+円筒 | 中心間距離 | 軸・中心を解決できる場合 |
外周/面積
「外周/面積」(Shift+M)を押して面を選択します。穴や島を含む面では複数ループを扱います。
計測結果
- 計測結果:通常計測一覧。行選択でモデル上へ再表示し、メモ編集、選択削除、全削除ができます。
- 穴種別総数:穴チェック結果を同じ仕様ごとに集計します。
- 穴結果:個々の穴位置・仕様と穴単位メモを表示します。
穴チェック
「穴チェック」(H)はSTEP/IGES用です。通常穴・座グリ・皿穴を条件指定し、貫通/止まり、径、深さ、角度などを記録します。STLでは使用できません。
質量
Browserで部品または中間アッセンブリを選択し「質量」を開きます。材質密度による計算、手動重量、配下合算を設定できます。親に手動重量がある場合、その配下は編集できません。
計測HTML
計測記録を3Dモデル付きHTMLへ出力します。HTML内の簡易計測はメッシュ近似で、本体のSTEP/IGES正確計測と一致しない場合があります。
8. アッセンブル
モデル移動
「モデル移動」(G)で位置、回転、固定/フロートを編集します。マウス移動中は左ドラッグで移動、右ドラッグで回転し、Escで終了します。
合致拘束
- 「合致拘束」(K)を開きます。
- 移動させるフロートモデルと合致タイプを選び、開始を押します。
- 3D画面で対象面を2つ選びます。固定/フロートの選択順は問いません。
- 作成済み拘束は合致一覧で確認し、拘束解除できます。
一致/面一致
平面を重ねます。
平行・垂直
平面の向きを拘束します。
同心円
円筒軸を一致させます。
距離
平面間の指定距離を保ちます。
角度
平面間の指定角度を保ちます。
部品削除
Browserでモデルを選び「部品削除」を押します。対象を含む組立手順ページも削除されるため、確認内容を確認してください。
保存と再開
「アッセンブル保存」またはCtrl+Sで.sgcassyへ保存します。モデル変換、表示、固定状態、合致、計測、手順、注釈、コメント、サムネイルを保存します。
9. 組立手順
ページ作成
- 手順に追加(CAP):現在の3D表示と手順状態を追加します。
- 線画CAP:白背景・モノクロの線画ページを追加します。CAD曲線を利用できる場合は隠線を抑制します。
ページにはモデル位置、表示、固定状態、合致拘束を保存します。画面下のタイムラインで選ぶとその状態を再生し、後工程で追加されたモデルは前工程では非表示になります。
途中工程
- 部品差込:選択手順から後続手順へモデルを追加します。
- サムネ更新:選択手順から後続ページのサムネイルを撮り直します。
- タイムラインは横スクロールできます。
手順一覧と注釈
ページごとに表示、削除、コメント、注釈を編集できます。注釈は文字、矢印、組付矢印、曲げ矢印、丸囲みです。曲げ矢印は開始点・終点を含む2~6点を指定し、2点なら直線、3点以上なら曲げ矢印になります。
注釈一覧から対象を選ぶとプレビューで強調されます。Escで選択解除、作成途中、移動途中をキャンセルできます。手順HTMLで完成した手順書を出力します。
10. 出力
| コマンド | 出力 | 注意 |
|---|---|---|
| 計測HTML | 計測記録+3DモデルのHTML | HTML内の追加計測はメッシュ近似 |
| 手順HTML | 手順、コメント、注釈のHTML | 手順ページ作成後に使用 |
| 線画SVG | 外形線・境界線・折れ線 | 抽出に時間がかかる場合あり |
| 3D出力 | STEP、IGES、STL、CSV部品表 | 対象と入力形式により制限 |
| 保存 | .sgcassy | アッセンブル状態を保存 |
| ログ | 右ペインの処理ログ | 問題調査に使用 |
STL入力からSTEP/IGESの正確なCAD形状へ戻すことはできません。STL出力時は品質設定を確認してください。
11. メニュー・設定
上部メニュー
- Help:製品情報とバージョンを表示します。
- Manual:このマニュアルを開きます。
- 設定:品質・色・描画デバイス設定を開きます。
- Language:日本語/Englishを切り替えます。
- STEP色:STEP色の使用と部品別上書きを管理します。
品質・描画設定
- メッシュ品質:偏差と角度を設定します。細かいほど滑らかですが、読込時間とメモリが増えます。
- 大規模モデルの自動軽量化:大規模データの負荷を抑えます。
- STEP色読込:色の読込方針を選びます。
- DirectX描画デバイス:自動、GPU描画(Hardware)、CPU描画(WARP)を選びます。
12. ショートカット
| キー | 動作 | キー | 動作 |
|---|---|---|---|
| Ctrl+O | データを開く | Ctrl+Shift+O | アッセンブルを開く |
| Ctrl+S | 保存 | Ctrl+K | コマンド検索 |
| 1/2/3/4 | Front/Right/Top/Iso | F | Fit |
| W | 表示切替 | O | 投影切替 |
| M | 計測開始/終了 | Shift+M | 外周/面積 |
| H | 穴チェック | R | 計測結果 |
| G | モデル移動 | K | 合致拘束 |
| A | 手順に追加 | Ctrl+L | ログ |
| Esc | 計測、合致、移動、注釈など現在の操作を終了/キャンセル | ||
13. 困ったとき
読込が長い
- 描画領域の処理段階とステータスの進捗を確認します。
- 初回はメッシュ生成に時間がかかります。2回目以降はキャッシュで短縮される場合があります。
- 設定で自動軽量化や粗いメッシュ品質を試します。
表示が乱れる・起動しない
- DirectX描画デバイスでCPU描画(WARP)を試します。
- ログを開き、最後に表示された処理を確認します。
面を選べない・ハイライトが一部だけ
- 計測モードがONか確認します。
- 細かい三角分割のSTLは、元CADから高品質設定で再出力します。
- 「他を非表示」で対象部品だけにすると選択しやすくなります。
STL寸法がCADと違う
STLは曲面を三角形で近似するため、出力精度に応じた誤差が生じます。正確なCAD寸法にはSTEPまたはIGESを使用します。
.sgcassyを開けない
- 参照する元モデルが移動・削除されていないか確認します。
- 右クリックしてStepGeomCheckerで開くよう関連付けを確認します。
%LOCALAPPDATA%\StepGeomChecker\Logs\。問題報告時は発生時刻に対応するログを添付してください。版数情報・お問い合わせ
| 対象ソフトウェア | StepGeomChecker V3.2 |
|---|---|
| マニュアル版 | 3.2.0 |
| 更新日 | 2026-07-16 |
| 発行 | LWJ Corporation |
| お問い合わせ | http://www.lwj.co.jp/contact.html |
計測・判定結果は元データの品質、メッシュ分割、形状条件に影響されます。重要な製造寸法・品質判定は、元CADや校正済み測定機器でも確認してください。